2002年4月19日(金)

1年生は下校が早いので、参加はありませんでした。今日は、読んでる間のざわつきや、図書室の出入りも少なく、こどもたちが集中していたように感じました。実際に読んでいても、みんなの目がこちらを向いているのがわかりました。

おはなし会のようす 
「ぶたのたね」は、木に実ったぶたが、ふっくらしておいしそう。。ちょっと運の悪いドジなおおかみを、応援したくなってしまいます。佐々木マキさんは、村上春樹の本の表紙を描いていることで知っていましたが、絵本も描いていたんですね。

「はなのあなのはなし」は、鼻について解説した科学絵本。鼻がつまったり、鼻血がでたり、だれでも経験があるので興味深く聞いてくれたようです。読み終わって「読ませて」といって自分で読みたがった子がいたのは、うれしかったです。このくらい身近な話題で、軽い科学絵本があれば、また読んでみたいです。

「わたしペットをかいたいの」 大きな絵で、次々と動物がペット候補としてでてくると、子どもたちが身を乗り出して見ている感じでした。子どもたちからは、最後のオチが不満らしく、「え、それで終わり?」という感想がでました。全部のクレームを満たすペットってなに?ってわくわくしながら聞いてしまうからでしょうね。(実は私もそうでした(笑))

「ともだちや」は、去年2年生の夏休みの課題図書だった「ともだちくるかな」と同じシリーズです。おおかみたちの迫力のある絵と、きつねの寂しそうな表情が対照的で、引き込まれて聞いてしまいます。お話会では「あしたもともだち」を昨年読みました。どちらも、子どもたちはじーっと聞いてくれていました。



2002年5月7日(火)

参加人数は20〜30人くらい  (まりりんさんの感想)

放送が入らなかったにもかかわらず、常連さんばかりでなく1年生もきてくれたのが新鮮でした。
1年生は今回が初めてのおはなし会です。
「せんたくかあちゃん」は、こどもたちが楽しそうに聞いてくれて、ときどき歓声もあがっていました。

「ごまひとつぶで・・・」 は、ごまが次々違うものにかわっていくのが楽しいようでした。「わらしべちょうじゃ」と似てる、と思った子もいたようです。

「とん、ことり」は、引越して友達のいない不安な気持ちが、こどもたちにもわかったかな? 2冊目3冊目は、こどもたちも集中して聞いてくれて、読み手としてもやりやすかったです。

「あんなかいぶつみたことない」は、もう少しのところで、掃除時間になりましたが、ラストがどうなるか、みんな期待してほとんどの子が最後まで聞いていました。「怪獣ってだれかわかった?」と聞くと、「おかあさんでしょ。うちもそうじゃん」という答えが。。



2002年5月9日(木)

参加人数は20人くらい

「安寿と厨子王」は聞きなれない「人買い」や「国主」などがでてきたり、上下で12分と長めの紙芝居で子供たちの反応が心配でしたが、みんなじーっと聞いていました。初めてこの話を聞く子もたくさんいたようで、お話会でもこのような民話なども取り上げていくといいなぁ、と思いました。

「チョコレート・カステラ大事件」は軽めの楽しい紙芝居でした。



2002年5月10日(金)

参加人数は30〜50人くらい



3冊めのおわりくらいから、急に人数が増え、50人くらいにまでなりました。

「たからげた」は日本の民話。よくばりなおじさんがでてくるのも民話の典型的な感じですが、聞いているとやっぱり楽しいです。

「どうぞのいす」は、知っている子も多い、かわいらしいお話です。幼稚園で劇にすることもあるそうです。

「よもぎだんご」本物の“よもぎ”を用意して、こどもたちに形や香りに触れてもらいました。季節の野菜や草花などに関係したお話のときは、実際に触れる機会があるといいな、と思いました。

「へびのクリクター」は細い線の絵ですが、へびの長いベットなど、笑いがでていました。このころは50人くらいいて、前に座っていると、ちょっとコワイくらい。うしろの子まで聞こえたか、見えたか心配でした。



2002年5月29日(水)

1.2年生は4時間授業のため、参加はありませんでした。いつもより少なめだったけど、読む人の近くに座って、ゆったり聞けたようです。
おはなし会のようす 

「ぼくがおっぱいをきらいなわけ」は、小さな弟や妹のいる子だけでなく、3年生くらいだと、まだ甘えたいころなので、気持ちがわかったかな?
「歯いしゃのチュー先生」は、6月の虫歯予防週間にちなんで読みました。長いお話ですが、大きな絵本だったせいか、最後まで集中して聞いてくれました。
「だんごむしそらをとぶ」 リアルで迫力のある大きな虫の絵本。題名にも興味をひかれます。羽を使ってどんな冒険をするんだろう、とこどもたちがじーっときいていました。
「まねしんぼ」は、なんでも真似をしたがる妹の様子が、かわいらしくかかれています。下の兄弟がいる子は、みんな経験してるかな。真似されると、ちょっとうるさいけど、少しうれしかったりするんだよね。
「こんにちワニ」は、こどもたちの笑いのツボにはまったみたいで、ものすごく受けました。聞いている私も、「なんでこんなに笑うの〜?」と思うくらい大笑いしていました。同じシリーズの本があるので、時間が少しあまったときには、ちょうどいいかもしれません。


2002年6月4日(金)

1年生が多く、聞きに来てくれました。熱心に聞いているこどもたちと、ちょっとおちつかない様子のこどもたちもいました。
最初は、自分の好きな本を棚から持ってきて寝転んで読んでいたこどもたちもいましたが、お話が進んでいくと、何も声をかけなくても、いつのまにか座って、お話を聞き始めました。
今年度はわりと静かだったので、今日はひさしぶりにざわついていた感じでした。

おはなし会のようす 

「おじぞうさまとこぶた」は、ほのぼのとしたおじぞうさまの絵で、こちらもにこにこしてしまいそうです。これからの雨の季節にぴったり。雨の中を遊びまわるおじぞうさまとこぶたの様子を、こどもたちも楽しそうにみていました。

「メチャクサ」は、何回もメチャクサを食べようとして作戦を考えるおおかみが、ことごとく臭さで倒されていく様子に、こどもたちは大喜びでした。

「ママ、ママ、おなかがいたいよ」 影絵の絵本を読むのは初めて。最初は、こどもたちもちょっととまどっている様子でしたが、おなかから次々と物がとりだされると、歓声や笑い声が聞かれるようになりました。

「ほたる」は、これからの季節にぴったり。成長にあわせて住む環境がかわっていく様子がよくわかりました。かがく系の絵本もこどもたちは熱心にみていました。昆虫写真家の栗林さんが、30年かけて撮った写真だそうです。



2002年6月24日(月)

1年生は家庭訪問、3年生はクラス全員で遊ぶ日や、花壇の手入れなどで、2年生だけのお話会になりました。
少しさびしかったですけれど、みんな前の方に座れて、絵もじっくり見ることができたかな?

おはなし会のようす 

「ふしぎなともだち」は、平成12年度低学年の夏休み課題図書でした。参加したのが2年生なので、初めて聞くお話だったこどもがほとんどではないかと思います。最後の場面で「えっ!」とびっくりした声があがりました。孤独なこどもが友だちを作っていくお話です。

「かわいそうなぞう」は、上野動物園で戦時中に殺されていったぞうの話です。参加が2年生だけだったので、ちょっと難しいかな、と思いましたが、長いお話だったのにみんなしっかり聞いていました。また、この本を読んでいると、図書室に来ていた上級生3,4人が、近くに来てじっと聞いてくれていました。下級生にまじって座って聞くのは抵抗があるのかもしれませんが、興味のある話には惹かれて聞きに来てくれたのが、とてもうれしかったです。

「スイミー」 レオレオニの美しい絵が印象的な絵本です。2000年版光村図書の2年の国語の教科書に採用されたお話です。小さな赤いさかなたちが集まって、大きなさかなになり、スイミーが目になる場面は何度読んでもどきどきします。こどもたちもじーっと見入っていました。

「じょうもんくんとだまご」は、土偶のじょうもんくんと、きれいな色使いの粘土人形がかもし出す、ほのぼのした雰囲気が、ほっとさせてくれる絵本です。途中でチャイムがなっても、最後まで聞いてくれたこどももいました。



2002年7月5日(金)

今日は、1学期最後のおはなし会、ということで、パネルシアターを3作品、上演しました。

参加児童数 1〜4年生 40〜50人くらい

l 雨ふりくまの子 (T.R) 「おやまに雨が降りました〜」で始まるやさしい雰囲気のパネルシアター。子どもたちも幼稚園で聞いたことの ある歌なのでしょうか。一緒に歌っている子どもたちもいました。登場動物の動きが少ないぶん、歌を楽しんだり、ゆったりした気持ちで聞いたりすることができました。

l さるかに合戦 (I.I、I.T、T.N、K.M) 日本のむかし話。場面のいれかえや動きが多いので、ナレーションとパネルを動かす係りを分担して上演しました。こういうむかし話は、あらすじはだいたい同じでも、少しづつ自分の知っているお話と違う点があったりしておもしろいです。子どもたちは、笑ったり、声をあげたりして楽しんでくれたようです。本で知っているお話でも、パネルで見ると、また違った楽しみがあるようです。

l かずのものなあに? (K.C、みかん) こどもたちの参加型のパネルシアター。1から10まで数にあうものを考えます。このころは50人くらい参加者がいて、前の方では手をあげたり、声をだしたりして数にあうものを答えようとする子たちもいて、前に立っていると圧倒されてしまいました。「7」のとき「虹」という答えや「1」で「宇宙」とか、大人が気づかない答えもでたのですが、数が大きくなるとちょっと難しかったかもです。



今回の3作品は、やさしい雰囲気の歌、動きのあるお話、参加型、とそれぞれ違った感じの作品で、子どもたちも目先が変わって楽しかったのではないかと思いました。

パネルシアターのときは、人数が多くなるのですが、50人の前に立つとこわいくらいに圧倒されてしまいます。大きな声をだしてアピールする子もいれば、気後れしてしまっているような子もいて、全員に目を届かせるというのはとても難しいと感じました。先生方は毎日大変だなぁ、と思います。



以前もあったのですが、今回も図書室に来ようとして迷い、教室に戻って先生につれてきてもらった1年生が数名いました。どこから2階にくればいいのか、わからなくなってしまうのかな?2学期になれば、学校の中もわかってきて迷わないで来れるようになるといいのですけれど。

2002年9月13日(金)

今日からおはなし会の会場が図書室から日本語指導教室に変わりました。4,5年の教室の近くだったせいか、今まで見なかった、4,5年生が何人か来てくれました。

おはなし会のようす 

日本語指導教室は、今までより広いせいか、こどもたちはゆったりできて快適なようです。ただ、広いため読むときに声がひろがってしまうせいか、今までより大きな声で読まないと、全体に聞こえないようです。また、廊下を通る人や声がよく聞こえるため、廊下側の窓やドアを全部しめて読むようにしました。聞きやすく、読みやすいおはなしの部屋になるよう、いろいろ考えていきたいです。

「かめがカメになったわけ」は、最初のお話だったので、こどもたちの出入りや廊下の声が聞こえて、始めの方が聞こえにくかったようです。お話はとてもおもしろくて内容もよく覚えていて、こうやってカメになったんだ、と家で説明してくれました。

「こびっちょさんのやま」は、こどもの出入りも減り廊下側の窓、ドアを閉めたせいか後ろから見ていると、こどもたちが集中しているのがわかりました。大きな虫のかげを見て、「だんごむし!」と先回りして答える子もいました。夏休みにおばあちゃんの家に行って虫取りをした子もいたのかもしれませんね。

「はだかのおうさま」 みんな知っているお話、と思い込んでいたのですが、自分の子以外にも知らないというこどもたちがいてちょっと驚きました。以前紙芝居で読んだ「安寿と厨子王」も知らなかったこどもたちもいたので、「ろばの耳」「いなばのしろうさぎ」など、昔の定番のお話も取り入れてみるといいと思いました。

「くろずみこたろうの旅日記」は、和風調の絵と手書き文字でインパクトのあるお話です。おろちやこたろうの表情がユーモラスで大きく描かれており、思わず見入って笑ってしまいます。



2002年9月30日(月)

会の途中での出入りが前回より少なく、落ち着いて聞いていた感じでした。初めて来たらしい上級生の女の子。最初は「紙芝居?絵本ばっかりなの?」となんとなく後ろにいましたが、途中から前の方へ移動して一番熱心に聞いてくれていました。

おはなし会のようす 

「スカンク カンク プゥ」は、サトウハチローさんのリズミカルなことばとともに、楽しい絵でこどもたちも笑って聞いていました。この文は中田喜直さんの作曲で、合唱曲にもなっているようです。

「ノアの箱舟」は、エッチングで精密な絵本です。色や大きな動きのない絵なので少し難しそうですが、おはなし会の常連さんも増えてきてそういうお話も聞けそう、ということで選択されたそうです。こどもたちも本のほうに身を乗り出してじっと聞いていました。

「おぶさりてぃ」 前のお話が精密な絵だったので、大柄な紙芝居は目先がかわってこどもたちも楽しかったようです。

「とかげのテン」は、とかげが10本のかげを持つ動物で登場。かげ同士で自分が偉いといい始めます。かげがだんだん大きくなって飲み込んだ動物の形が少しわかったりするのもおもしろいです。

「りんごがひとつ」 去年のおはなし会で読んだことのある本です。落ちていたりんごを拾ったさるを追いかけてたくさんの動物たちが登場します。決まったいいまわしがでてくるのも楽しいです。おはなし会も1年たって、新しいこどもたちも増えてきているので、去年読んだ本をもう一度読んであげてもいいなぁ、と思いました。



2002年10月11日(金)

今までで一番人数が少ないおはなし会でした。先生が女の子6人を連れて来てくれたので、9人になりましたが、最初は男の子二人だけでどうなることか、と心配になりました。とても天気がよかったので、みんな外で遊んでいたのかな?

おはなし会のようす 

「おかあさんはね、」は、妊娠してから出産するまでのおかあさんの気持ちを、赤ちゃんに「おかあさんはね、」と語りかけます。つわりや陣痛などつらいことも赤ちゃんのためにがんばった今、これからも一緒ならなんでも乗り越えられるという、おかあさんの気持ちがこどもたちに伝わったかな?

「そらいろのたね」は、中川さんのかわいい絵本。たねから家が生えて動物たちが次々に入っていくのが楽しいです。

「ぶんぶくちゃがま」 民話は題名が同じでもいろいろなバリエーションがあるようです。貧乏で親切なおじいさんにたぬきが「茶釜に化けるから和尚さんに売って」と持ちかけたりなど。。。今回の話では踊る茶釜に困った道具屋さんたちが、それを見世物にしてお金持ちになり、福をわけたので「分福」ちゃがまとよばれるようになったとか。初めて聞きました。こういう発見も楽しいものです。

「あしたえんそく」は、えんそくの前の日のどきどきした気持ちが、こどもたちにも身近に感じられたのではないでしょうか。

今回はとても人数が少なくて、読む方も聞く方もちょっととまどっていました。教室も広くなったので、普段の20〜30人くらいのときはゆったりしていいのですが、少ないとやけにがらーんと感じられました。 読みやすい人数、というのもあるのかもしれませんね。

2002年10月21日(月)

「ニコラサウロのあしたはやるぞ」は、ついつい片付けるのを後回しにしてしまうこと、誰にもあるから笑いながら、どうなるんだろうと思っている子どもも多かったのではないかしら。

「だってだってのおばあさん」 は、98才という年齢に歓声。そして5本のろうそくで5歳児のように元気に川を飛び越えたりするおばあさんにまた歓声があがりました。

「大きなだいこん」は、パネルシアター。おじいさん、おばあさん、と掛け声が変わっていきます。犬がでると「わんこらしょ!」と子どもたちの方が先に答えてくれました。みんなで声をあわせて楽しいパネルです。

「ごろごろにゃーん」は、始めと終わり以外は同じ文章が繰り返されます。でも、大きな絵と場面展開で惹き付けられる絵本です。



2002年10月23日(水)

最初に子どもたちが入ってきてから、ほとんど出入りがなく、集中してお話を聞いていました。



「ハロウィンナー」は、ハロウィーンにちなんだお話。いつもみんなに笑われるオスカーが怪獣からみんなを助け出し、みんなもオスカーを認めるようになります。ホットドッグの衣装を着た絵がなんともユーモラスです。

「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」は、トイレを我慢してる気持ちがみんなよくわかったようです。次々と現れる変なトイレもおもしろくて次はどんなトイレかな?と期待させます。最後にオチがあるのですが、それがわからなかった子がまわりの子に聞いているのが微笑ましかったです。

「だいくとおにろく」は、日本の民話です。鬼の名前を知っているのにわざと言わないやりとりもおもしろいです。 “名前”には、その人の魂を支配し、命をも左右するという古来からの考え方から生まれたお話です。「千と千尋の神隠し」で名前を思い出すと本当の自分を取り戻す、というところにも通じるものがあるようです。

「トマトさん」は、表紙を見せただけで「オオー!」と歓声が。真っ赤でぽってりしたトマトさんの絵がとにかく印象的です。ごろごろ転がってくる様子や、川に落ちる場面など迫力があって、こどもたちは身を乗り出して見ていました。



2002年10月25日(金)

読書週間中、一番人数の多かった日でした。

「どんぐり」は、秋になって公園などで見かけるどんぐりの一生です。わかりやすい絵と説明で興味深く聞いてくれていました。

「リーンローンたぬきバス」は、たぬきの親子がバスに乗ってうれしい気持ちが伝わったかな?絵が秋の山らしい黄色や赤、橙などでのんびりした雰囲気の話でした。

「ねずみのよめいり」は、お話を知っている子もいるようでしたが、パネルになると本とはまた違った楽しみがあるようです。次にでてくるえらい人を当てる子もいました。

「おもちゃのちゃちゃちゃ」は、歌にあわせてへいたいや、フランス人形が次々と現れます。よく知っている歌なので子どもたちも歌ってくれました。



2002年11月8日(金)

全部のお話が終わってから、「おもしろかった。こんどはいつあるの?」ときかれました。やっぱり子供の口から「おもしろかった、また聞きたい」という感想が聞けると本当にうれしいです。(K.C) また、今日はしばらく姿を見なかった常連の男の子が、ひさしぶりに顔をみせてくれました。

おはなし会のようす 

「どんぐりたろうのき」は、かしの木から落ちたどんぐりが、冬をこえ、だんだん成長していく様子がかかれています。前回のおはなし会で科学的な「どんぐり」のおはなしがあったので、関連させてみました。こどもは、年数がたって大きくなった木のそばに、成長した男の子の姿を見つけたりと絵の細かいところも見ているようでした。

「ひゃくにんのおとうさん」は、中国の昔話です。おはなしを知っている子もいるようでした。知っていても、屋敷中がおとうさんだらけになるシーンは思わず笑ってしまいます。。

「ふくろうのそめものや」 大きな絵とはっきりした色彩で、白いからすがいろいろな色に染められていくのが、楽しいです。ふくろうの顔がだんだん怒っていくのもおもしろいです。

「ふとんやまトンネル」は、家での下読みでこどもが一番気に入った本でした。布団にもぐるというみじかな遊びが不思議な冒険になるというのが、子供達には面白かったのでしょう。読み終わったあと、「読みたい!」と手をだしてくる子もいました。(K.C) 最近は寒くなったので、ぬくぬくおふとんに長くいるのがとっても気持ちいいからね。

「くらーいくらいおはなし」は、少し言葉使いが違いますが、ルース・ブラウン作絵、深町眞理子訳の絵本が祐学社から発行されています。原典はその本なのかもしれませんね。K.Mさんが絵本なしで自分の声だけで話をして、子どもたちを惹きつけているのはすごいなぁ、と思いました。



おはなし会の時間に、校内放送が入ることがあるのですが、 今回はお話の途中で何回か放送が入って、こどもから「聞こえないよ」という声もでていました。 そのまま読み進めていいものか、話を一旦やめて少し戻って読むのがよいのか、迷うところです。



2002年11月27日(水)

男の子ばかり5人で始まりました。2冊めに入ってから、女の子5人が来てくれて10人になりました。水曜日は1年生が4時間でおはなし会への参加がないので、ちょっと少なめかな。

おはなし会のようす 

「ちびくろ・さんぼ」は、たぶんだれでも知っている有名なお話。現在は絶版になっている、赤い表紙の岩波書店の絵本を読みました。黒人差別にあたるということで、廃刊回収されたそうです。一説によると、作者はインド人のことを書いたのに、フランクがアフリカ系の黒人を想像させる絵にしてしまったことも、差別論争を起こした一因ともいわれているそうです。
次回のおはなし会では、2話めの「ソーセージ」を読む予定です。私は2話めがあることを知らなかったので、楽しみです。

「わすれられないおくりもの」は、こどもに「死」を少し考えさせる絵本です。アナグマさんがいなくなって、とてもさびしいけれど、スケートを教えてもらったり、ネクタイの結び方を教えてもらったり、アナグマさんからもらって、とても役にたっている贈り物がたくさんあることに気づきます。

「ひまわに」 色が暖色系で、はっきりした絵。前の2冊が、じっくり聞くお話だったので、ぱっと目をひくこの本は、こどもたちの気分も変わったのではないでしょうか。そこにいてくれるだけで、楽しくて、けんかのなかなおりもできてしまう、こんなひまわにが近くにいてくれたらいいでしょうね。

おはなし会が終わってから、2冊めの「わすれられないおくりもの」は、男の子ばかりだったせいか、ごそごそ動き出す子がいたりして、読んでいて気になったという話がありました。本の内容は、とてもよいお話だと思うのですが、どちらかというと、やさしい感じで女の子向けかもしれません。

聞きにきてくれるこどもたちの人数や、性別や、教室の環境など、いろんな要素が組み合わさって、おはなし会の全体の雰囲気になっています。こどもたちに聞いてほしい本を選んでも、その状況によっては思うようにこどもたちがお話に入ってこないときもあり、かといって、こどもたちにうけるような軽いおはなしばかり選ぶのも違うし。。。そういうときもある、と割り切るのがよいのでしょうか。よい本を選んだのに、あまりこどもたちが集中しなかったときは、また別の機会に読むのもいいかもしれません。

2002年12月6日(金)

今日は、いつもより上級生が多い日でした。下級生をつれてきている上級生も見受けられました。大きい子たちがうしろの方でおとなしく聞いていたせいか、前の方でごそごそ動いたり、ふざけたりする子もいないようで、おはなしをちゃんと聞いてくれていたようでした。



おはなし会のようす 

「うしろのまきちゃん」は、2000年度教育出版社の2年生の国語の教科書に掲載されているおはなしです。ちょっと気になるけど話し掛けられない「ぼく」の様子がほほえましく描かれています。

「ふたつのたいよう」 ふちどりのはっきりした、迫力のある絵が目をひきます。あかい太陽とだいだい色の太陽。どちらも人や動物をじりじりやいていく、気の強そうな顔です。こどもたちもどうなるんだろう、と聞いているようでした。最後にだいだい色の太陽がやっつけられて、月になると、とてもおだやかで優しそうな顔になるのも対照的でおもしろいです。

「ちびくろ・さんぼ2」は、1話は知っていても意外と知られていないお話です。ふたごの弟たちを助けようと、さんぼが木に登ったり、わしに乗ったり。やっぱり最後はホットケーキのおおごちそうになるのが、楽しいです。このお話は途中から聞いたので全部読みたくて図書館で探したら、2冊ありました。100回以上貸し出してるということで、かなり傷んでいるようです。1冊は表紙がないのかもしれません(借りた方は“表紙があるだけいいです”と職員の方にいわれました)。絶版なので「買いなおすことができないので、大切にしてください」と念をおされました。(早く返そうっと。。)2話は1話と違う人が絵を書いています。

「おつかい」 雨の日のおつかいに、いろいろ想像力を働かせて、もちものがどんどん増えていく女の子。洪水になったら、とか考えることもおもしろくて、聞いているこどもたちも思わず笑ってしまいます。おかあさんの「早くしなさーい」という怒り声が迫力ありすぎて、こどもたちがびっくり顔を見合わせて苦笑い。自分たちのおかあさんの声に聞こえたかな?



2002年12月13日(金)

1時すぎまで10人くらいでしたが、2冊めの途中から1,2年生がたくさん来てくれて40人くらいになりました。廊下にでてみていると、1,2年生の中には図書室の奥の階段から来る子もいるようでした。迷ってしまったのかな?

おはなし会のようす 

「サンタクロースってほんとにいるの?」は、知っている子もいるようでした。一方では真剣な顔で聞いている子もいて、読む方も力がはいりました。

「はっけよいのびんぼうがみ」 途中から急に人数が増えましたが、ざわつきもすぐ収まり、貧乏神がどうなるのか身をのりだすように、聞いていました。貧乏神が、うちでの小槌で福の神になるのもおもしろいです。

「ほしのぎんか」は、心温まるグリム童話です。クリスマスの時期にも向いているようです。聞きにきてくれた子どもたちは、女の子の方が多かったので、優しい女の子のおはなしを喜んでくれたようです。

「しごとをとりかえたおやじさん」 長めのおはなしですが、次々とトラブルが発生するので、子どもたちはくすくす笑ったり、隣の子を顔を見合わせて笑ったり、楽しく最後まで聞いてくれたようです。



2003年1月14日(火)

新年初めてのおはなし会。3連休のあとだし、どのくらいこどもたちが来てくれるかちょっと心配していました。最初に来た1年生の女の子は、「5年生につれてきてもらった。」と教えてくれました。2冊目に入ると人数が増えてきたのでちょっと安心。

おはなし会のようす 

「おんなのこってだいきらい、だってさ」は、男の子からみた女の子のこと。このときは男の子2人がいましたが、ページをめくるたびにおかしそうに笑っていました。同じ作者の「おとこのこなんてだいきらい、だってさ」という本は2001年に読んでいます。これは女の子から見た男の子のことです。

「てぶくろをかいに」  長めの話ですが、1年生もじっと聞いていました。話を知っている子もいたようですが、何度聞いても心の暖かくなる冬にぴったりのお話だと思います。挿し絵はいろいろな人が書いているようですが、黒井さんの絵が一番ほのぼのあったかい感じがするように思います。

「ひるねむし」は、ひるねが生きがい、というむしが主人公。ひるねをするいろいろな場所がでてくるたび、こどもたちからくすくす笑い声が聞こえていました。短いお話だったのですが楽しかったのか、「もうおわり?」という子どもたちもいました。

「がんばれごん」 犬のごんが、かさをくわえて、けいちゃんを追いかけていきます。踏み切りや道路を渡るのですが、半分のページの仕掛けがあって、安全な渡り方をしないとこうなるかも。。という絵が書いてあります。交通安全を教えるのに適した絵本のようで、最後の危険なことをしている子を見つけるクイズには、ほとんどの子が立ち上がって本のまわりに集まってきました。



2003年1月31日(金)

少なめの人数でのおはなし会でした。子どもたちはお互い顔を知っているようで、最初はざわざわ。おはなしが始まると集中しだしたようです。2年生はゆうびんきょくを開設中のようで、昼休みは忙しくて来れなかったのかもしれません。

おはなし会のようす 

「鬼といりまめ」は、伊豆方面に伝わる節分の由来話です。この時期にしか読めない本なので選んでみました。1冊めなので最初はざわついていましたが、読むにつれて静かに。。鬼はいつも悪者ですが、この話では芽のでるはずのないいりまめを2年も素直に育てた鬼にちょっと同情してしまいました。

「ぜっこう」 同じ作者の「けんかのきもち」に続く本です。こどもたちも絶交をしたことあるのかな?友だちとの間に起こることについてのお話は、こどもたちも熱心に聞いているようでした。仲裁にはいるアイコの、どろぼうなど悪いことをする人に対する考え方をどのように感じたのでしょうか。

「雪女」 大人なら一度は聞いている昔話。小さいころに聞くと、こわいおはなしだけれど、大人になって聞くと、子どもに心を残しながら消えていく雪女がかわいそうに思えたりします。聞く年齢によってかなり感想が変わってくるようです。今日、聞いていたこどもたちも何年かたって聞くと、違う感想を持つのかもしれません。

「ボッボッボッ」 静かな感じの話の次に、大胆な絵の絵本。題名だけではどんな内容なのかわかりません。 家の中で火を噴くおかあさんが窓から見え、こどもだちは大喜び。外で犬と遊ぶ男の子のおしりには、なぜかしっぽ? 気づいた子たちが、「あれ?」という感じで本をのぞきこむようにして、笑っていました。途中でチャイムになりましたが、最後が気になって、くつをぐずぐず履きながら耳を傾けているようでした。



2003年2月7日(金)



おはなし会のようす 

今日は3年生6人と、少ない人数でした。
途中、少しふざける子もいましたが、おはなしが進むに連れて聞き入ってくれました。

最後は短いおはなしだったので、終わったら「もう、おしまい〜?」と残念がっていました。 こどもたちの本を楽しみにしてくれている声は、とってもうれしいし、励みになります。

少ない人数だと、前の方でじっくり絵を見たりできるメリットもあるのですが、6人だと少しさびしい感じがしました。

☆今回のおはなし会報告は、まりりんさんにまとめていただきました。☆



2003年2月25日(金)


雨が続いた後の晴天だったので外遊びにでたのか、1時を過ぎても一人も来なくてどうなることかと不安になりました。
放送をいれていただいて、こどもたちがやってきました。人数は少なかったけれど、
上級生が来てくれて最後まで聞いていってくれたのがうれしかったです。

おはなし会に来るときは友だちと来る子が多いのですが、今日はみんなばらばら。
同じ3年だから顔は知っているんだろうけど、お互いに話すこともなく。。
本の途中で関係ないことをいいだす子がいると、たいていつられる子がでるのに、今日はつられる子もなし。
みんな本の方を見てしっかり聞いていてくれたのでよかったのですが、ちょっと固くなっていたような気がしました。

おはなし会のようす 

「にじいろのはな」 この絵本の絵はフレスコ画といって、しめったしっくいの上に水にとかした粉絵の具で色をつけています。
花びらの色や動物たちの色や形がくっきり、ちょっとざらついた肌触りのしそうな絵です。

「ひなまつりにおひなさまをかざるわけ」 少し長めのおはなしでおひなさまの由来を説明する絵本です。
男の子も熱心に聞いていました。女の子の健やかな成長を願って飾るひな人形。
かざるときにこのような由来を話してあげられると、健やかに、という願いも
もっと心のこもったものになるような気がします。私も勉強になりました。

「ねこのき」 詩人の長田弘さんの絵本です。文章は縦書き、大きな文字ですべてひらがなです。
クレヨン画のようなオイルパステルの絵がページいっぱいに描かれて印象的です。
題名を聞いて「ねこの木〜?」とちょっと笑い声がしました。

「おなら」 かがくのとも傑作選というだけあって、おかしいだけでなく、
おならの量とか、食べ物とにおいの分析などがあって、なるほど、とうなづく箇所も多々ありました。
前の3冊よりこどもたちはリラックスしているように見えたけれど、もう少し人数が多かったら、
もっと笑ったり、読んでいる途中のつっこみがあったかもしれないなぁ、と思いました。