2003年4月25日(金)

今日から新年度。また、おはなし会の場所も昨年までの日本語教室から、生活科室に変わったので、低学年の昇降口や階段におしらせを貼りました。 最初は数人だったものの、段々人数が増え、先生も3人いらしてくださいました。人数は多かったけれど、ふざけたりざわつい たりということもなく、最後まで聞いてくれました。

おはなし会のようす 
「うさくんのあたらしいともだち」 きつねから逃げることだけを考えていたうさくんが、こぎつねとともだちになっていく様子が、暖 かく描かれています。相手のことをよく知らずに拒んでいた気持ちが、ゆっくりほどけていくようで、新しいクラスになったばか りのこどもたちにも新しいともだちがたくさんできるといいなぁ、と思いました。

「おじいちゃんだいすき」表紙の裏と背表紙の裏に文のない16コマの絵があり、そこにおじいちゃんの生活が描かれています。 手にとってじっくり見てみたいです。僕の目からみたおじいちゃんはちょっと変わってみえますが、だいすきという気持ちで見 守っていて、心が温かくなります。この本は1985年の課題図書になったようですが、すでに絶版になっています。

「そらまめくんとめだかのこ」 そらまめくんシリーズです。絵もおはなしもかわいくて少し長めでも子どもたちは集中して聞いてく れるようです。2年前の5月に「そらまめくんのベッド」を読んだときは本物のそらまめを用意して、ふかふかベッドを子どもたち に見てもらいました。友だちを助けたいというそらまめくんの気持ちがとてもうれしいです。

「ひとりでかえる」低学年のこどもたちには、学校からひとりで帰るのも大冒険なのでしょう。自分のことのようにどきどきしなが ら、ちょっと心配しながら聞いていたようです。

「うしかたとやまんば」日本のむかしばなしです。K.Mさんの読み方にも引き込まれましたが、こどもたちは意外とむかしばなし を知らないようで、民話などを読むと、じーっと聞いていることが多いようです。



2003年5月16日(金)

今日は大変でした。
たくさんの1年生が来てくれたのですが、教室と雰囲気が違うせいか、読み手の声がよく聞こえないせいか、
前半分に座っている子たちはじっと聞いているものの、後ろ半分の子どもたちはふざけていて、はしゃぎすぎて、もどしてしまう子まで。
1年生にとっては初めてのことなので、ある程度は覚悟していたのですが。。
後ろにいた子に「どうしてしゃべっちゃいけないの?」と聞かれたのですが、おはなし会とわからずに入ってきた子もいたのかもしれません。

この後の話し合いで、いろいろ反省点がだされました。
もう少し大きな声をだせるように。年度初めでおはなし会に慣れていない子のことを考えて、短めの本やだれでも知っていて聞きなれているおはなしを選ぶようにしたら。などなど。。
今回は私たちにとっても、本の選び方、読み方、おはなし会について改めて考え直す機会になりました。

「あのときすきになったよ」 1冊目はいつものことですが、教室の出入りが多く、なんとなくざわざわ。飯野さんの迫力ある絵が、しっこさんや、私の気持ちをしっかり表しているようです。ともだち関係の本だから、1年生にももう少し聞いてもらいたかったです。

「おうさまのハンカチ」 最初からざわついたまま読み始めてしまって、途中、K.Mさんが手遊びをいれて子どもたちの注意をこちらに向けてくれたので、最初から読み直しました。咄嗟の機転を効かせられなかったり、声が大きくでないなど、読みの練習やちょっとした小技が必要なことを強く感じました。ただ、お話の途中で「どうなるんだろう。」というつぶやきが聞こえて、ちゃんと聞いている子もいたのでほっとしました。

「ぼくとじいちゃんのハンバーグ」 ハンバーグを知らないじいちゃんと、泣きながらたまねぎを刻んだり、好きな形のハンバーグをつくったり、ほのぼの楽しい絵本です。

「ななつのほし」 ひしゃく星ができた由来の物語です。後ろの方では騒いでいる子たちがいるのに、K.Mさんの声は、読み方の強弱や会話の部分などめりはりも、しっかり後ろまで聞こえていました。



2003年5月30日(金)

今回からはおはなし会毎に担当者を決めて導入や司会をすることになりました。今回はバムセさんが担当でした。
人数もこじんまりとしていて、人懐っこい感じの1年生が多く、始めの手遊びも一緒に楽しくできました。
前回のことを踏まえ、なぞなぞなども用意してくれたようですが、こどもたちはちゃんと聞いていてくれたので、続けて読むことができました。
本を読んでいくと、こどもたちから歓声やいろいろな発言がでるのですが、どれも本の内容に沿うような声ばかりで、 読む側としても楽しいおはなし会でした。

スムーズに進行したせいか、予定の3冊では時間があまり、2冊追加して読みました。

「グリーンマントのピーマンマン」 ピーマン嫌いの子もいたようです。でも本の内容には興味津々で、読んでいる人のひざの上までからだを乗せて話し掛ける子もいました。

「ゴムあたまポンタロウ」 最初にこどもから、黒板に書いた題名の「タロウ」がひらがなになっていることを指摘されました。本の表紙を見て気づいたようです。気をつけねば。。
ポンタロウというキャラクタと絵が楽しくて、何度も笑いが起きていました。

「そらまめくんとながいながいまめ」 ながーいまめの絵がでてくると、こどもたちから笑いと歓声が。長いお話でしたが、こどもたちは最後まで集中して聞いてくれていました。楽しいそらまめくんシリーズ、今後の出版にも期待しています。

「めちゃくちゃるすばん」 これは作者の実話だとか。。インパクトのあるユニークな絵と部屋がぐちゃぐちゃになったり、ツッチーさんの怒り顔がでてくると大きな声で笑う子もいました。こういうお話ってこどもたちは好きですよね。
追加になった本なので、バムセさんが読んでいる最中に黒板に題名を書いてくれた1年生がいました。が、字が書けるようになったばかりの様子。どうしても書きたかったようですが、話を半分以上聞けなかったようで、「本、見せて〜」。

「ドシン!でズドン」 最初と最後がつながっているお話。そこのところがわかったかな?読み終えたとき、「あれ?」っていうように首をかしげている子もいました。



2003年6月20日(金)

今回の担当はみかんでした。
最初に来たこどもたち10人ほどとじゃんけん遊びをして、おはなし会を始めました。 金曜日は1年生が体育館を使う日だそうで、1年生は少なかったようです。
4年生も外遊びの日だそうですが、普段おはなし会 でみない子が来てくれていたのは、
学校参観の効果??予定の3冊では時間があまり、2冊追加して読みました。
これから暑くなる季節、窓を開けると廊下や運動場の声が入ってきて読む声が聞こえにくく、
窓を閉めると暑苦しくなってしま います。
読み方も気をつけなければ、と思いました。

「きいろいのはちょうちょ」最初はしかけ絵本とわからず、「あれっ」をいう感じの子どももいましたが、進むにつれて絵をじーっと みて今度はなんだろう、と考えているようでした。笑い声もでていました。 

「めっきらもっきらどおんどん」先生が読んでくれたばかりだったようで知っているこどももいて、読みづらいかな、と心配しました が、結構楽しんでくれたようです。最後のおまじないのことばは、こどもたちを見て「きみは、もういちどいえるかな」を「みんな は・・」に変えて読んでみました。長めのおはなしでしたが、こどもたちは集中して聞いていました。 

「歯いしゃのチュー先生」 本の前まで立ってきて絵をじっと見る子もいましたが、少し声が聞こえにくかったのか、少しうしろの 方の子の集中がなくなっているように感じました。前の方の子はよく集中していたので本はおもしろいのだと思いますが、や はり、もっと大きな声がでるように練習しなくては、と反省しました。

「ててててて」 かわいいことば遊びの本です。五味さんは他にも「かかかかか」とか「んんんんん」「るるるるる」など、ことば遊び の本がたくさんあります。「ててててて」は登場人物(?)もかわいくて、こどもたちからも声がでていました。長いおはなしの後 でこどもたちもリラックスして聞いていたようです。

「ほたる」 かがくの本は子どもによって好き嫌いが別れるように思います。でもほたるの飛び交う場面では「きれいだね〜」の 声がでてほっとしました。裏表紙にオスとメスの写真があって、大きい方がメスと教えた後、一人の女の子が、 「ねぇ、ホタルはきっと、メスの方が年上でオスの方が年下だから、メスの方が大きいんだよ!」 と、なんともかわいらしい感想を教えてくれました。



2003年6月24日(火)

今回の担当はI.Tさんでした。雨のせいか、こどもたちの人数も多く、途中から入ってくる子も天気のいい日に比べて多 かったようでした。最初に来たこどもたちとじゃんけん遊びをして、おはなし会を始めました。
後ろの方にいる子たちは少しざわついていましたが、前の方の子たちが話しに反応して笑ったり、応えたりすると、ぱっと前を 向くところを見ると、関係ない遊びをしつつ、少しはお話の様子が気になっているのかなぁ、と思います。前を向いて話を聞い てくれる日がくるのを期待しましょう。

「でこちゃん」大きな絵で、でこちゃんの表情が生き生きと描かれています。お店の人や歩く人も細かく描かれていて、じっくり 見るのもいいかも。だれの家でもありそうで、楽しく聞いてくれたようです。

「あめふり」ちょうど雨の日のお話でした。たくさんのかみなりの子が落ちてくる場面では、本を縦長に使ってとても効果的に 表現されていました。かみなりは、こわい鬼がひとりだけと思い込んでいたのですが、かわいいたくさんのかみなりくんたち! こどもたちからも歓声があがっていました。 

「つちぶたくん」 昼間に外を覗いてみると、いきなりきりんのうんちが落ちてきたり・・・つちぶたくんの目からみたアフリカ草原の 昼の景色が、ユーモラスに描かれています。笑い声がでるたび、後ろの方の子もなんだろう、と本の方を向いていました。

「こぶとり」 だれでも一度は聞いたことのある、こぶとりじいさんの紙芝居。ワイド版の紙芝居で絵もきれいで見やすかったで す。子どもたちも聞いたことがあるのでしょうが、紙芝居で見るとまた違った感じに見えるのか、よく聞いていました。 紙芝居前に少しざわついていたら、わざと紙芝居を逆に置いたりしてこどもたちの目を向けさせる技・・・…ψ(。。)メモメモ…

「ねずみのなるき」 ねずみがたくさんなるのを楽しみに、一生懸命育てるねこが健気にみえて、最後はねこに同情してしまい ました。この作者は、「あめふり」と同じさとうわきこさん。ばばばあちゃんシリーズと同じ作者だとわからないくらい、画風が違っ ています。



2003年7月4日(金)

今回の担当はまりりんでした。梅雨の晴れ間で外に遊びに行った子が多かったのか、人数の少ないおはなし会でした。全員 が女の子というのもめずらしいかな。最初と3冊目の前に手遊びをいれました。
読み始めると一言一言ちゃちゃをいれる子がいたのですが、他の子たちは便乗することもなく、むしろ、「しーっ」と言ったり、 何か言うたびにらんだり、という状態でした。2冊めまで聞いてその子は外へ行ったのですが、そばについてあまり騒がないよ うに注意したりしました。
女の子だけの少人数だったからかもしれませんが、なんとなくみんな固い感じで、もっと笑ったり、驚いたりしてもいいと思わ れるところで、なかなか声がでなかったのが残念でした。少人数でも男の子が何人かいると、もう少しリラックスした感じになる のかもしれません。人数は多すぎても少なすぎても難しいものですね。
学校を出ようとしていたら、4年の男の子から「今日おはなし会だったの?あーっ!行くの忘れてた!」と言われました。参観 日の効果でしょうか。楽しみにしてもらってると思うとうれしいです。

「とべバッタ」大胆な絵でバッタの様子を描いています。女の子だとあまり自分では選ばないタイプの絵本かもしれません。虫 の話なので、男の子もいたらよかったかなと思いました。

「11ぴきのねこ」11ぴきのねこシリーズの1冊。馬場さんのシンプルで親しみやすい絵やユーモラスな猫の表情が楽しいシリ ーズです。大きな魚をつかまえるため、悪戦苦闘するねこたち。長めのおはなしなのですが、最後まで集中して聞いてくれた ようです。 

「かっぱのてがみ」  民話風のおはなし。「かっぱ」はこどもたちも知っていたようで、「頭にお皿があるよ」という子もいました。 真剣な表情でみんな聞いてくれていましたが、ちょっと固い感じだったかな。

「ねこのはなびや」 夏は花火大会もあるので選んでみました。4ページを使った大花火や、横長に4ページのナイアガラの滝 花火などしかけのある楽しい絵本だったので、子どもたちが驚いたり、喜んだりしてくれるかな、と思ったのですが、あまり声が でませんでした。

☆☆☆おはなし会は金曜日が多いのですが、体育の準備や、組の行事と重なって来れない学年もあるという話を伺いました。 これまでは1年生も聞けるようにと、1年生が5時間の曜日を選んでいたのですが、2学期からは少し別の曜日をいれてみても いいかもしれません。☆☆☆



2003年7月8日(火)

今回の担当はおさる。さんでした。最初に手遊びが入りました。

前回より人数が多いせいか、くもりで少し教室が暗く感じるせいか、なんとなくざわざわした雰囲気でした。 おはなしが始まるとすぐ集中して聞き始める子たちと、わらい声などに反応してときどきおはなしを聞く子たちがいますが、 特に天気のよくない日は「おはなし会」がどんなことをするのか知らずに、友だちを見つけて入ってくる子もいるようなので ざわついた感じがするのでしょうか。


「すいかのたね」 ばばばあちゃんのシリーズです。きつねやうさぎがすいかの種を掘り返すたび、笑い声がでていました。 怒ったすいかの種がぐんぐん伸びた絵も楽しい、夏向けの絵本でした。

「ピッツァぼうや」導入部から「ピートでどうやってピッツァをつくるの?」と興味をそそられたようです。テーブルの上でこねたり、 粉をふりかけたり、ピートが両親にからだ全体を遊ばれている様子を見ていると、自分もなんとなくすぐったく、笑い出したくな ります。 

「おぶさりてぃ」  日本の民話の紙芝居です。読んでいるときに、あちこちで小声でおしゃべりしている声が聞こえて、読みづら かったそうです。後ろの方で、騒いではいないものの関係ない話を友達同士でしているグループもあってそういう声が伝わっ たのかもしれません。前の方の子たちは熱心に聞いていたようです。

「バルバルさん」  少し長めのお話ですが、次々とお店に現れる動物たちがバルバルさんに素敵(?)にしてもらう様子に こどもたちから笑い声がでていました。大人が聞いても、この動物はどんな姿になるんだろう、と次のページが楽しみな絵本 です。裏表紙には、お店の看板に落書きした犯人が描かれていました。



2003年9月26日(金)

今回の担当はまりりんさんでした。最初になぞなぞで遊びました。

2学期最初のおはなし会なのでどんな雰囲気になるかなぁ、とちょっと不安もありましたが、子どもたちはみな本に集中していて、読み手にとっても読みやすい雰囲気の会になりました。ボール片手に入ってきた男の子たち。すぐに出て行くかと思っていたら、最後まで聞いてくれて楽しそうに笑っていたのがうれしかったです。

「ジャイアントジャムサンド」 1冊めから子どもたちが本に集中してくれて、読みやすかったようです。大きなサンドイッチができる場面や、おかしな飛行機が見えると笑い声があがりました。ことばもリズミカルです。
「おしゃれねこ」 おいしいねずみを食べるため、ねこの考える作戦と手紙がおかしくて、次は何をするんだろうと楽しく聞いているようでした。最後にねこのおかげでまるまる太ったねずみがでてくると、歓声が聞かれました。
「まんじゅうこわい」 有名な落語のおはなしです。自宅でもよく読む本だそうで、バムセさんの読み方が慣れていて大人たちもひきこまれて思わず笑ってしまいました。「じゅげむ」もそうですが、子どもたちはこういう楽しい落語の絵本が大好きなようです。
「ぐぎがさんとふへほさん」 対照的なふたりの姿や、行動がおもしろくて、こどもたちも本に見入っているようでした。同じ「海」の歌を歌っているのに、全然違う雰囲気で、後ろの方のこどもたちはくすくす笑い。この本は自分で読むより、読んでもらって聞いて楽しい絵本だと思いました。
絵のにしむらあつこさんは「ゆうびんやさんのほねほねさん」なども書いています。



2003年10月10日(金)



今回の担当はT.Nさんでした。

最初は15人程度だったのですが、行事の都合でしょうか、3冊めの終りごろに子どもたちがたくさん入ってきました。昼休みが終わりそうで本を追加できなかったので、終りの方に来た子たちは本を読んでもらった感じがあまりないかもしれません。
手遊びのときから、ふざけている子がいましたが、1冊めの途中くらいからは静かに聞いてくれているようでした。本を読んでもらう心地よさとか、自分の知らなかった本との出会いの楽しみを感じられる時期はそれぞれの子どもによって違うのでしょうが、少しづつでもこちらを向いてもらえると、励みになります。今回もこどもたちはおはなしに集中してくれて、読み手としては読みやすい感じがしました。

「がんばる!たまごにいちゃん」 弟たちやおかあさんには強いおにいちゃんって思われたいけど、でもまだまだほんとは甘えていたいたまごにいちゃん。そんな気持ちに共感できる年齢かな、と思って選んだ本でした。子どもたちはじっと聞いてくれました。最後にたまごにいちゃんがひとつ大人になる絵も見てもらえてよかったです。
「わすれんぼちびくん」 名前を忘れる、という状況にまず楽しそうな笑い。茶色の子犬で、好きなものは・・と自分がどんな犬かはわかってくるけど、友だちもみんな名前を思い出せない。名前がわからないたびにくすくす笑い。くどうなおこさんの訳もリズミカルで、だんだん増えていくちびくんについての説明も楽しく聞くことができました。絵もマットな感じで、とぼけた犬たちの表情もかわいいです。
「おふろだいすき」 10分かかる長いお話に加えて大きな絵本なので、持って読むのは結構大変です。練習のときは最後の方で疲れがみえましたが(笑)、おはなし会では練習のときより、ゆっくりはっきり読んでいて最後までそれが続いていました。聞きやすかったです。自宅練習の成果でしょうか。
こどもたちも、次は何がでてくるの?という感じで、後ろの方では乗り出すように見ていた子もいました。本が大きいので絵も大きく、また、おふろの湯気にかこまれた雰囲気がよく伝わるあたたかい絵だと思いました。



2003年10月23日(木)

今回の担当はまりりんさんでした。

読書週間ということで今日は「日本の民話」明日は「世界の民話」ということで準備しました。今日は2年生が校外学習で不在のためか、昼休みが始まっても子どもたちが来なくて、最初に来た子たちがクラスに戻って友達を誘ったりして少しづつ集まってきました。開始時間が少し遅れたので予定していた「ちからたろう」を変更しました。
「おんちょろきょう」 ねずみの動きにあわせて作ったお経を読むと、どろぼうの動きにぴったり。驚いたどろぼうがおばあさんの家から逃げていきます。「おんちょろきょう〜」という言葉もおぼえやすく親しみやすいおはなしです。子どもたちもくすくす笑いながら聞いていました。
「はちかつぎひめ」 きれいな和風の絵で雅な皇子さまやお姫さまが描かれています。長いおはなしですが、みんなよく聞いていました。女の子が多めだったのもよかったかしら。昔からあるおはなしですが、改めて聞いてみると新鮮な感じがしました。
「さつまのおいも」 予定していたのは「ちからたろう」ですが、時間がなくなってきたので、急遽変更。秋にあったおはなしです。おいもとこどもたちがつなひきをしたり、土の中で生活しているおいもの様子にこどもたちもよく笑っていました。読み終わり近くになって入ってきた子どもたちがいたので、もう一度最初から読みました。2回目のこどもたちもやっぱり楽しそうでした。
この本は最初創作されたときは、つなひきの場面で終了だったそうです。出版の都合で最後の場面が加えられたそうですが、あのラストがなかったなんて、考えられないですよね。中川ひろたかさんの初めての絵本です。 1995年の出版で、トイレに入ったおいもが読んでいる新聞には、ドジャースの野茂がデビューしたことがかかれているそうです。そこまで見てなかったので、今度確認してみたいと思います。



2003年10月24日(金)

今回の担当はK.Mさんでした。

今日は「世界の民話」ということで準備しました。黒板に地図を貼って、今日の民話が生まれた国の位置と国旗を子どもたちを確認してから読み始めました。本を読んでいるときは、子どもたちの声もでていたのですが、本の内容に関連したすごく素直な感想で、こちらも楽しい気持になりながら読むことができました。

「ふくろにいれられたおとこのこ」 フランスの鬼は日本とずいぶんイメージが違うようです。色もカラフルだし・・鬼はおとこのこにいわれた通りの方法で屋根にのぼろうとして、最後はくしざしになってしまいますが、読み終えた後、ひとりの子が「その鬼はばかだよ!」。ほんとにその通りでした。
「こかげでごろり」 こかげを百姓たちが買う、という場面で「ええ?」という反応。だんだんこかげが伸びていって、じぬしの家の敷地まで伸びていき、百姓たちがどんどん入り込んでいくと、くすくす笑いもでてきました。
「おおきなカエル ティダリク」 むすっとしている大きなカエルの絵が印象的。描かれている動物たちの中にコアラがいるなど、オーストラリアのおはなしを感じさせます。カエルが水を全部飲んでしまうと、「すげ〜」。動物たちはティダリクが飲んだ水を吐き出させてそれを自分たちが飲もうとするのですが、それがわかると、「吐いた水なんか飲みたくなーい!」うん、確かにそうかも、と思いました。
「ちいさなりょうし タギカーク」 あつい国の話から一気にエスキモーの世界へ。タギカークが海に落ちて、海の洞穴で死んだはずの父親に会うところではちょっと驚いた声が。肉と銛をもらうというのも漁師のはなしならではなのでしょうか。長めのおはなしですが、最後までしっかり聞いてくれていました。各ページになにかマークのようなものが印刷されているのは、何か深い意味があるのかしら?




2003年11月13日(木)

今回の担当はみかんでした。しりとり絵本で遊びました。

火、金曜日が多いおはなし会ですが、今回は木曜日ということで普段来ない4年生が最前列に並んでくれました。後から下級生が来て、読んでいるときにふざけたりしていると、「静かに!」と注意したりしていました。いつも1,2年生を見慣れていたので、4年生がすごく大きく感じました。でも読んだ本への反応は、すごく素直で楽しんでくれたようでよかったです。

「頭に柿の木」 頭に柿の木やきのこが生えてくると、こどもたちから笑い声。下級生だけでなく4年生も楽しそうでした。 頭にたんぼができたりすると「ありえない」と笑う子も。。素直な反応が多くて読みやすかったです。
「おばけのてんぷら」 1冊めと3冊めの本が日本の民話調なので、候補の中からかわいい感じの本を読んでもらいました。 めがねに衣をつけてしまったり、あやうくおばけをあげてしまいそうになったり、あちこちに楽しい場面があり、せなさんの絵もかわいらしくて、こどもたちも楽しく聞いていました。このお話しの途中で入ってきた下級生が、すぐに本に入れなくておしゃべりをすると、前の列の4年生が振り向いて注意していました。その後すぐに下級生もおはなしを聞けるようになったようです。
「うみやまがっせん」 海と山の動物たちがつりざおをひっぱりあって綱引きを始めます。どんどん動物が増えて後ろにつながっていくのですが、子どもたちからは「つりざおがだんだん伸びてるよ!」の声。練習読みのとき大人だけだと、動物が増えるおもしろさに気をとられて気づかなかったのですが、子どもたちは初めて見る絵本でも、いろんなところを見ているのですね。
最後にカニがはさみでパチンと切って、いきおい余って動物たちが遠くまで転げていくと大笑い。 楽しいお話しでした。




2003年11月21日(金)

今日は特に手遊びをいれずに本を読み始めました。

「ひよこのかずはかぞえるな」 1943年初版の米国絵本。福音館からは1978年に発行され、2003年2月に限定復刊された絵本です。「獲らぬ狸の皮算用」をふくよかなおばさんがユーモラスに実演してくれます。結末は想像できても、おばさんが卵の数からめんどりを買って、ああしてこうして、と空想していく様子が楽しくて、子どもたちもくすくす笑いながら聞いていました。
「みどりいろのたね」 メロンあめとえんどうまめの種を一緒に植えたらどうなるの?最初からこどもたちの興味をぐっとひきつけるようなおはなしです。土の中でちっとも芽のでないあめと、豆の種がけんかします。でも甘いあめを少しづつなめて成長したえんどう豆たちは、メロンあめのようなりっぱな豆になりました。長いおはなしですが、子どもたちは最後まで集中して聞いていました。春に種をまくとき、思い出して一緒にあめを植える子もいたりして?
「はじめてのおるすばん」 みほちゃんのどきどき不安なようすがよく伝わってきます。聞いているこどもたちも、自分たちが初めてひとりでるすばんしたときのことを思い出したかもしれません。これから初めてひとりでおるすばんする子たちには、この本が何か励ましのようになってくれたらいいな、と思いました。
「ぼくがおっぱいをきらいなわけ」 ほんとはまだまだおかあさんに甘えたいけど、赤ちゃんが生まれたからぼくはお兄ちゃん。 甘えたりなんかできないよ・・という男の子のキモチが表現されています。下に兄弟のいる子たちは、特に共感できる部分があるのではないでしょうか?




2004年1月15日(木)

今日はK.Mさんの手遊びをいれて読み始めました。好きな数を指で表しながら歌っていく遊びでした。

「しんせつなともだち」 冬の雪の中食べ物の少ない森で、動物たちが「かぶ」を友だちにそっと贈ってあげます。それが順番にめぐって、最後は初めにかぶを届けたうさぎの所に戻ってきます。優しくて暖かい気持ちになるお話しです。子どもたちには次にだれがでてくるのだろう、という楽しみもあったようです。同じように次の友だちのことを考えて食べ物を置いていく、香山美子さんの「どうぞのいす」を思い出しました。
「はつてんじん」 「じゅげむ」「まんじゅうこわい」などの落語絵本シリーズ。子どもたちにも読まれているようで、インパクトのある表紙の絵を見ただけで、「落語の本だ」という声。父ちゃんと金坊の会話の声色もうまく使い分けていて、子どもたちもよく笑っていました。落語だと楽しく聞くことができるので、長めのお話しでも時間を感じません。このシリーズで新しい本がでたらまた読んでほしいです。
「11ぴきのねこ」 馬場のぼるさんの人気シリーズ。11ぴきのねこたちが大きな魚をつかまえにいきます。作戦が失敗するたび、子どもたちから笑い声。食べたいけど、みんなに見せてからにしようと、船の後ろにしばりつけ、一夜あけるとそこには大きな魚の骨が。おなかのふくらんだ11ぴきのねこたちの様子も楽しいです。
「どろぼうとおんどりこぞう」 トルコのおはなし。おんどりを焼いてもらうため、ベーカリーに行く場面で、「ベーカリーってなに?」と質問が。日本ではあまり聞かないですよね。メルコンが機転をきかせてどろぼうたちに仕返しをするたび、置手紙を残すのですが、低学年の子にはそれをだれが書いているのか、よくわからなかったようで、「だれが書いてるのかな」と独り言が聞こえました。読み終えた後に「だれが書いたかわかった?」と聞いてあげればよかったと思いました。どろぼうたちが、お店でがちょうを焼いてもらっている間、おふろやへ行くのも不思議な行動に見えますが、これもお国柄でしょうか?




2004年1月30日(金)

今回はI.Tさんの担当でした。パネルシアターと知って楽しみに来た子もいたようです。
晴れた金曜日でしたが、前回も参加してくれた4年生男子たちがまた来てくれました。おはなしを聞きながら、絵を見ながら、いろいろ言葉をはさんでくるのですが、本を読んでもらうのを楽しんでくれているようなのでうれしいです。

「ともだちひきとりや」 人気シリーズです。オオカミとキツネの衣装も毎回おもしろいですよね。 一番前に陣取ってた男の子達、楽しくてついいたずら心が先にったってしまうのか,なにやらちゃちを入れたり, 物語を一緒に声に出して読んでくれるのでこちらもパワーがいりました。そのためかすこし声張り上げて、読むペースが早くなってしまいました。でもおはなしを読んでもらうのは楽しいみたいですよね。(まりりん)
「ねずみのさかなつり」 冬のおはなしで、季節もぴったりでした。細かくて優しい感じのいわむらさんの絵を、こどもたちが身を乗り出してじっと見ていました。かわいらしいおはなしです。この七つ子のねずみのおはなしもシリーズででています。
「12支のはなし」 パネルシアターです。今回は12支の由来話を基に、I.Tさんのご主人に動物たちや門、木など全部の下絵をデザインしていただきました。パネルにはみんなで手分けして仕上げましたが、デザイナーのイメージと合っているかどうか・・。子どもたちには次々でてくる動物たちがおもしろかったようです。干支も言えるようになったかな?

パネルシアターの画像はこちらからどうぞ・・十二支

「ルラルさんのにわ」 少し時間があまったので追加。最後の場面でたくさんの動物たちがでてくるのですが、子どもたちに指摘されて初めて「たまご」があることや、ヘンな形の動物に気づきました。何回も読んでる私が気づかず、初めて絵を見たこどもたちの方が細かく見ているのですね〜。